やめるべきか続けるべきかを決定する神経回路 -OCDとADHD-


強迫性障害(OCD)と注意欠陥多動性障害(ADHD)には対照的な特徴があります。

OCDは、手を洗うなど、特定の行動を止めることができません。

一方で、ADHDは、何か1つの行動を続けることが困難であるという症状が現れます。

OCDは別の行動に切り替える機能に問題があり、ADHDはあるひとつの行動を続けるための機能に問題があると言い換えることができるかもしれません。

このやめるべきか続けるべきかを決定する回路は、長らく、スイッチのように、オンオフの関係にあると考えられていました。



そして、大脳基底核の直接路と間接路と呼ばれる2種類の回路がそのオンオフの機能を担っていると考えられていました。

オプトジェネティクスと呼ばれる技術を使用して、この2種類の神経回路を刺激してやると、実際にまるで行動をオンオフしているかのように、マウスはふるまうことが実験によって明らかとなったからです。

直接路を活性化すると、マウスはフリーズし、間接路を活性化すると、歩き回り始めるそうです。

今では、さすがにオンオフというモデルという単純な構造ではなく、直接路と間接路のバランスによって行動が決定されると考えられているようですが、大脳基底核の直接路と間接路に作用することで精神疾患の症状を制御できるのではないかと考えられており、抗精神薬の開発が進められているようです。


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