好きなものが欲しいとは限らない脳の矛盾


wanting liking理論とよばれるものが、心理学・神経科学の分野には存在します。

薬物中毒者やギャンブル依存症患者によくある症状として、薬物やギャンブルを行うことがだんだん以前よりも好きではなくなっているのにもかかわらず、どうしてもそれを欲してしまうという現象があります。

また、イソップ寓話の「すっぱい葡萄と甘いレモン」にあらわされるような、好きなものを欲しいと思えないという現象も起こります。

私たちの脳には「欲しい」と感じる神経回路と「好きだ」と感じる神経回路は別々に存在しているようです。

そのため、欲しいものを好きだと思えない、好きなものを欲しいと思えないと言った自己矛盾が引き起こされるのだと考えられます。

これらを引き起こす原因は、常習化と報酬獲得の失敗が関連しているようです。



何度も何度も繰り返しある報酬を受け取ることを繰り返すうちに、好きではないのに、その行動をやめられなくなってしまうようです。

こういったことは、薬物やギャンブルに限らず、日常のささいな行動にも起こり得るのではないでしょうか。

もしも、日々繰り返しているなにかの行動を心から楽しめなくなっているのならば、その習慣を断ち切るべきなのかもしれません。

また、すっぱい葡萄の狐のように、本当に欲しいものを諦めてしまっていないか自己反省し、もう一度別のアプローチで挑戦できないか考えることも大切なのかもしれません。


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