空腹(hungry)が怒り(hangry)に変わるとき


Hangryというのは単なるスペルミスではなく、空腹によってもたらされた怒りの感情を表すものとして使われることがあるそうです。

みなさんも空腹のあまりイライラした経験があるのではないでしょうか?

RyanMcGuire / Pixabay

わたしもですが、まわりにもおなかがすくと不機嫌になるタイプの人はおおいですよね。

この現象について、調査した論文が2018年6月にEmotionという論文誌に掲載されました。

この論文がでるまで、こんなに一般的な現象であるにもかかわらず、先行研究はほとんどなかったそうです。

今までは、「飢え」という生理的欲求と「怒り」という感情を別々の文脈で考え、それぞれに神経的基盤の研究をするというスタイルを取ってきたことが原因の一つかもしれません。

この研究によると、おなかがすいただけでは怒りの感情は誘発されないそうです。

おなかがすいている状況でネガティブなイメージを見た時に初めて、満腹の人たちと比べて、怒りの感情が沸き上がっていたそうです。

ポジティブなイメージや中立的なイメージをみているときには、空腹の人たちと満腹の人たちを比べても感情に違いはなかったそうです。

また、もう一つの実験では、被験者は5時間食事を抜いたグループと満腹のグループに分けられ、ストレスフルな作業(クラッシュしやすいパソコンを用いての作業)を強いられました。

こちらの研究では、空腹のグループがストレス・嫌悪感・否定的な感情を感じる頻度が高かったそうです。

この研究結果を、日常生活に生かしたいと思うのなら、こんな風に実践してみるのはいかがでしょうか?

おなかがすいているときに楽しいことをする分には問題ありませんが、もしもどうしても複雑でイライラするタスクをやらなくてはならないのならば、その前にちょっとしたおやつを食べたりすることでイライラを抑えることができるかもしれません。

もしくはしばらくはどうしても食事がとれないときは、楽しくて好きな作業を先に片づけて、ご飯を食べた後にストレスフルな作業を片づけてしまうことをおすすめします。



また、拒食症や過食症の症状を持つ人は、同時に感情の起伏を抑えられれないタイプの患者さんがいます。

今後は、この研究に基づいて、摂食障害の病態を解明することを目的としているそうです。

参考URL:

Feeling hangry? When hunger is conceptualized as emotion.

MacCormack JK1 and  Lindquist KA, 2018, Emotion

The Crux « When Did Humans First Learn to Count? When Does Hungry Become Hangry?

Here’s Why You Get Hangry, According to Science

 

 

 

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