FBI心理分析官 異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記


この本はFBI行動科学科の特別捜査官だったレスラーによって書かれたものです。

レスラーは心理学的プロファイリングという手法(連続殺人犯の動機や行動パターンを精神科医の協力のもとに推理し、犯人像を割りだすこと)で、捜査を行なっていました。

FBI心理分析官―異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記 (ハヤカワ文庫NF)

映画ハンニバルの主人公である、ハンニバル・レクターを追い詰める捜査官のモデルとなったことが知られています。

ハンニバル (吹替版)

また、この本に載っているエドモンド・ケンパーというシリアルキラーに非常によく似た犯罪者が浦沢直樹のモンスターという漫画に登場します。

Monster (1) (ビッグコミックス)

本の冒頭には犯罪者の顔写真や被害者の写真が載っており、写真を見ることで、犯罪者の存在を生々しく感じます。

この本に登場するのは、特に残忍な犯罪者に限られていますが、その容姿・外見から受け取る印象は多岐にわたっています。

ですが、まずはこの本に載っている連続殺人犯はほぼ男性であることに気づきます。

本文中にも書いてありますが、これは筆者が恣意的に選んだわけではなく、凶悪犯罪者は当時男性ばかりだったそうです。

また、凶悪犯罪を犯したものは、性犯罪者に分類されるものが多く、その加害者はほぼ35歳以下となります。

そのため、この本に登場する猟奇的、大量殺人犯は青年から35歳未満男性がほとんどです。

この中で、殺人者たちを2つのタイプに分類できるそうです。



それは

秩序型→計画的な犯行

無秩序型→突発的、重い精神病を患っていることもある

という分類です。

この2つの分類によって、犯罪者の教育環境、精神状態、身体的魅力、生い立ちなどが推測されます。

恐ろしいことに前者の秩序型犯罪者は知能が高く、高等教育を受けており、安定した職業について、特定のガールフレンドがいる場合も多いそうです。

非常に魅力的な外見を持っており、コミュニケーション能力が高い人間もいるそうです。

人に取り入るのがとてもうまいため、犯罪を重ねても発覚しづらいという側面があるようです。

冒頭にある写真の中に、筆者のレクター博士が非常にうれしそうな顔をして、シリアルキラーとツーショットを撮っており、専門家でさえも好意的になってしまうほどの魅力があるのかとおそろしく感じました。

こういった、社会適応能力の高い犯罪者の存在が一定数いることは、世界中で報告されており、犯罪者には必ず何かしらの目に見えるおかしなところがあるという一般的な見方とは異なります。

プロファイリングは学んだからといって即座に犯人を特定できるといった魔法のようなものではないそうです。

そのため、本を読み終わってもなにかが分かったという感覚にはなりづらいですが、本を読んだ後、日々目にするニュースで取り上げられる連続殺人犯をただ怖いと思うだけでなく、何かしらの意見を持つ手助けにはなっていると思います。

ただし、この本には、犯罪者から聞き取った内容が克明に記録されており、とても刺激が強いので、読む際や保管場所には気をつけながら、興味がある人は一度試しに読んでみてほしいとおもいます。

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