マスターの教えという本をご存知でしょうか?
この本は、ベストセラーでありながら、著者が不明の不思議な本です。
「カリフォルニア出版という名の出版社から1929年に出版されましたが、この出版社はすでになく、著者についても何の情報も発見されなかった」そうです。
この本には、主人公とその友人、その友人を導き、その後に主人公をも導くマスターというふしぎなちからをもった人物が登場します。
本には、人生において、願望を達成するための方法が、ものがたりとして書かれています。
この本は、まるでえほんのように、簡単に読むことができます。
一方で、何度読んでも、完全に理解することができないような抽象的な表現であふれています。
読み返すとかならず新しい発見とインスピレーションがあるので、初めて読んだ本であるかのような印象をうけます。
ものがたりのなかでは、ふしぎな、ふつうではない力によって、主人公が導かれます。
童話やファンタジーのような気もしてきますが、魔法のように非現実的なものは登場しません。
1929年に出版された本ですが、使い古されたストーリーではなく、もっと普遍的なものがたりを読んでいるかのような感覚になります。
心のあり方の説明があり、心理学の知識を持った人が書いているような、そんな印象もうけました。
とてもうすい文庫本です。
本を読み慣れていないひとでも、あっという間に読み終えることができると思います。
1度読んでみてはいかがでしょうか?