わたしを離さないで ネタバレあり


実写ドラマ化もされたノーベル文学賞を受賞したイシグロ カズオの『わたしを離さないで』を読んだ感想をネタバレありで、かいてみました。

『わたしを離さないで』を半分ほど初めて読んだ感想は『なんて退屈な話なんだろう』というものでした。

ありふれた日常と起伏のないストーリーが淡々と続きます。

『なぜこれが名作と呼ばれているんだろう?』という疑問とその理由を知りたいと思う気持ちでなんとか先に読み進めましたほどです。

ですが、中盤突如、主人公たちは、クローンであり、年老いた人間たちの内臓や体の一部ののスペアとして育てられていたという衝撃の事実があかされます。

その時、はじめてこのものがたりがおかれている世界の仕組み、主人公たちの置かれた境遇が明かされ、前半の穏やかさが突然恐ろしいものに思えてきました。

あまりにも何気ない日常生活を描いていたので、ついさらっと読んでしまいましたが、主人公たちにとって、何気ない日常が送れることがなによりも幸せだったのだと思い知らされ、もう一度大切に読み返さなくてという衝動に駆られます。

この衝撃を1人でも多く味わってほしいとと思い、読み終わった後、数人におすすめしました。

わたしはあまりに健康で普通の生活をおくれているため、1回目には穏やかな日常の価値を理解できなかったのだと思います。

ですが、全てを知った後では、それがいかに幸せか、主人公の立場になって思うと感じることができます。

そういったことから、この作品のよさは、何も知らない状態で読み始めることによって初めて明らかになると思っています。



ですが、日本のドラマではネタバレが最初にあったそうで、個人的に残念に思いました。

できればドラマやネタバレのブログはみずに、多くの人に原作を読んでほしい、そして読み終わった人同士でこっそりと感想を述べ合うようなそんな楽しみをしてほしいなあと思いました。

海外でも、映画化もされていて、 パイレーツ・オブ・カリビアン、イミテーションゲームのキーラ・ナイトレイが出演しているようでした。
大きな写真、キーラ・ナイトレイ、下唇かむ。

作者のイシグロ カズオさんは日系イギリス人作家で、1989年に長編小説『日の名残り』でイギリス最高の文学賞ブッカー賞を受賞したそうです。

こちらの作品は、レクター博士(ハンニバル)を演じたアンソニー・ホプキンスで映画化されたようです。

英米でベストセラーとなったカズオ・イシグロの最新長篇『わたしを離さないで』は、発売後ただちに《タイム》誌のオールタイムベスト 100に選ばれたそうです。

ハンニバル (字幕版)

ほかにも《ニューヨーク・タイムズ》《パプリッシャーズ・ウィークリ ー》《シアトル・タイムズ》《グローブ・アンド・メール》の主要紙誌においても2005年のベストブックの一冊に選定されたとのことです。

世界でもっとも有名な日本人のひとりと聞いたことがありましたが、イギリスに住んでいた期間が圧倒的に長いようです。

ノーベル賞を受賞する前は、正直そこまで世界的に有名な人が日本人の作家にいたとは全く知りませんでした。

ノーベル文学賞を受賞したことで、この作品を手に取る人が増えるといいなと思います。

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