ねじまき鳥クロニクルの間宮中尉の話【ネタバレ】


村上春樹のねじまき鳥クロニクルは好きな小説の一つなので、語りたいとこはいろいろあるけど、今日は間宮中尉の話について書きたいと思う。

ねじまき鳥クロニクルのはなしを誰かとするとき、必ず話題にあがるのが、カワハギのシーン。

「なぜあのシーンがあったのか?」

「あの話は好きだけど、あそこのシーンは残酷すぎてだめだった」

などと、友人とはなしたことがある。

最初読んだ時にはカワハギがあまりに強烈すぎて、そこしか考えられなかった(というかめっちゃ吐き気がしてそれどころではなかった)。

2回目でやっと気づいたのだけど、不思議なのは明らかにカワハギのが読者にインパクトを与えているのに、カワハギは井戸に捨てられる前の序章的な扱いで、間宮中尉があくまで強調していて、人生に影響を与えたといっているのはそのあと、捨てられた井戸のしたから見上げた太陽だというところ。

間宮中尉は井戸から見た太陽が強烈すぎて、そのあとの人生で生きる実感のようなものが失われてしまったといっていた。

結局のところ、人間の精神はひどいことだけとかいいことだけだと対してインパクトがなくて、物事の落差が人間にとっては一番意味を持つんだといいたいんじゃないかと言いたいのかなと思った。

徐々にならされてしまうとどんな環境にも人間はなれてしまう。

その代わり、たとえ”太陽を見た”というだけのイベントでも、その前に酷いイベントがあれば、それがそのあとの良い出来事をいいと思えないほどに強烈な”生の体験”になってしまうのかもしれない。

 

 

 

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One thought on “ねじまき鳥クロニクルの間宮中尉の話【ネタバレ】

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